▲1980年にテレビ番組に出演した時のもの。曲はデビューシングル「20世紀の終わりに」。


1977年に東京キットブラザーズ出身で、劇団を主宰していた巻上公一を中心に結成。
吉祥寺のライブハウスなどでライブ活動を開始した後、その音楽が近田春男の目に止まり、(近田春男の眼は確かだが、しかし、そうでなくとも、ヒカシューはメジャーになっていたと思われる)1979年にシングル「20世紀の終わりに」でレコードデビュー。当時、テクノポップブームが沸き起こっていたが、その中軸を担うバンドとして、P-MODEL、プラスティックスらと共に時代の寵児となった。巻上公一の演劇がかった歌唱法とテクノサウンドの融合は独特であった。

1980年、アルバム「ヒカシュー」とセカンド「夏」をリリース。「パイク」という曲は映画「チェンジリング」の主題歌として使われている。最近、「ツインベスト」というヒカシューのベストが出たが、内容の多くがこのファーストアルバムとセカンドからのもので、いかにこの2枚のインパクトが強く、また後に残る作品だったかということがわかる。

ちなみに、ツインベストを買えば、初期ヒカシューのおおよその曲はカバーできるが、聴いたことのない人にとっては、ヒカシューというバンドが「きわめてアクの強い」ユニットだということを知ってから聴いてほしいと思う。好きな人はとても好きだが、嫌いな人にはきわめて嫌いなものだと思われるからだ。それほどのインパクトの強い音楽ユニットだったのだ。

その後、メンバーは替わったが、ヒカシュー自体は巻上公一を中心に幅広い表現活動を行っている。演劇フィールドでも、麻布ディー・プラッツでのフェスティバルなどに出演したりと活動の幅は広い。


ヒカシュー公式サイト:
http://www.makigami.com/hikashu/


YouTubeより。テレビ出演した際のヒカシュー。曲はホラー映画「チェンジリング」の主題歌ともなった「パイク」。


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ツイン・ベスト

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