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ボーカルの平沢進を中心に前身のバンド「マンドレイク」を経て、1979年に結成。
ヴァン・ヘイレンの来日コンサートの前座を務めてから、当時としては特異な音楽性と奇抜なコスチュームでの演奏を続けて、ロックファンの間でその評判は一気に高まる。このヴァン・ヘイレンの前座のP-MODELを見て、それまでのハード・ロックだけの価値観から、別の音楽へと価値観を変えた人は多いはずだ。当時としては、それくらい衝撃的なバンドだったのである。
同年の1979年、デビューアルバム「IN A MODEL ROOM」をワーナーから発売。テクノポップの寵児として大きな話題を引っさげての登場だった。そのアルバムも強烈なテクノポップサウンドとロックの融合を果たした記念碑的なアルバムだった。
オリジナルメンバーは平沢進(Vo,G)、田中靖美(Key,シンセ)、田井中貞利(Drum)、秋山勝彦(Bass)。
この4名での活動は2枚目のアルバム「ランドセル」まで。3枚目の「ポプリ」からはマンドレイク時代のオリジナルメンバーの平沢、田中、田井中に戻る。4枚目の「Perspective」に至るまでにその音楽性は大きく変わり、すでにテクノポップというジャンルのユニットではなくなる。
「ANOTHER GAME」、「KARKADOR」とアルバムを発表し続けた後、1988年頃、一度活動を停止するが、1990年を過ぎた頃から再度テクノポップを目指す 展開となる。メンバーも平沢進以外は変わり、今では平沢進とP-MODELというユニットの境界は見出しにくいかもしれない。
P-MODELというバンドは、あくまでロックフィールドから発生したバンドだったということを忘れてはいけない。それまで、ハードロックなどにしか興味のなかった多くの若者たちを別次元の音楽の世界に引き入れた最大の功労者なのである。
後年の平沢進は出演ビデオでこう語っている。
「もう今は、"新しい音楽"というものはないんですよ。これまでの音楽の解体と再構築という作業だけになっている。もはや楽器とかセクションという意味もないんです」。
私も同意である。
もはや、新しい音楽というものはない。
過去の再構築をきちんと行うことが今の音楽家たちの仕事なのかもしれない。
平沢進・P-MODEL公式サイト
http://www.chaosunion.com/
▼ YouTubeより。▲ ファーストアルバム「IN A MODEL ROOM」に収められている「ヘルスエンジェル」。多分、1980年。
胸に「P」のバッジをつけてライブを行っているライブ映像は貴重だと思う。
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「IN A MODEL ROOM」とサードアルバム「ポプリ」は日本のロック史に残るものだと思います。
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