1966年にテキサス大学の高さ90メートルのタワーから数種類の銃で狙撃を開始。90分で15人を殺害する(前日殺した妻は数に入れていない)。チャールズ・ホイットマンは射殺され、狙撃の理由はわかっていない。スタンリー・キューブリックの映画「フルメタル・ジャケット」でも、ハートマン教官は「海兵隊出身の」世界で最高に優れた狙撃手としてチャールズ・ホイットマンの名前を挙げている。

この衝撃的な犯行はもちろんアメリカ社会に大きなショックを与えたが、その後のカウンターカルチャー全般に結びつく「現代生活者の得体の知れない怒り」を表す最大の事件ともなり、多くのアーティストや思想家にインスパイアを与えたと思われる。

1985年頃に出た別冊宝島「センスパワー」誌上で、TACOの山崎春美が責任編集したページにチャールズ・ホイットマンの名前が出ていた。「あんたらはチャールズ・ホイットマンを知ってるかい?」と。
こういうトラッシュ・エリートたちの中ではチャールズ・ホイットマンは英雄だったフシがある。





Charles Whitman