インディーズ80's 阿部薫のページ

阿部薫 1977.9.24 福島ライブより
http://www.youtube.com/watch?v=IqvwBos9HQk



1960年代からフリージャズを開始した日本ではフリージャズの元祖であり、一種神がかった存在であるアルトサックス奏者。
近藤等則坂本龍一、竹田賢一(A-Musik)たちとの共演、親交などがあり、ジャズ・フィールドだけではなく、その後の日本のインディーズロック音楽シーンにも精神的なものを含めていろいろな意味での影響は与えていると思われる。少なくとも、1960〜1970年代においては、フリージャズといえども、ジャズというジャンル自体はまったくマイナーでもアンダーグラウンドでもなかったものだが、現在ではフリージャズというジャンル自体がどこかに埋没してしまった感がある。

アルバム作品などを現在入手するのは大変に難しいだろう。
下のサイトに多分すべての阿部作品の執念のディスコグラフィがある。管理人のファン魂というか執念に脱帽する。

阿部薫ディスコグラフィ
http://www.yo.rim.or.jp/~t_okuno/akdisco.html


1978年に29歳で亡くなる。その若さでの死には絶句した人も多かったと思われる。

また、阿部薫は奥さんの作家であり女優の鈴木いづみとの関係も取りざたされることが多かった。奥さんの鈴木いづみは才能溢れる人物で、阿部薫の死後も活躍したが、1986年に自殺した。この二人の関係を書いた小説『エンドレス・ワルツ』は若松孝二の手により、1995年に映画化されている。この映画は出演者がなかなか濃くて、主要役者は広田玲央名, 町田康, 相楽晴子, 佐野史郎となっているが、もっと濃いところでは実は灰野敬二が出ている。演技をしている灰野敬二を見るのは一種のショックでもあります(笑)。