インディーズ80's Aunt Sallyのページ


1979年頃のPhew


2005年のPhew
新宿LOFTの記録より)


1978年に結成されたボーカルのPhewを始めとした3人の女性メンバーを中心としたパンクユニット。
1979年にファーストアルバム 「AUNT SALLY」を発表する。
活動時期はきわめて短かったが、そのインパクトと、後々の特に女性アーティストたちに与えた影響は甚大だったと思われる。

厳しい感性によって書かれた優れた詩とラフな演奏の組み合わせが繰り出す不安定な世界。
浮遊感に溢れながらもどこか荒々しくもあるPhewの歌唱は、彼女のルックス的な愛らしさから想像されるものとはまるで違った終末感と倦怠感を醸し出していた。
こういうアンバランス、あるいは終末感覚というものこそ「パンク」なのかもしれないなと思ったりしたものだ。
決してポピュラーミュージックにはなりえないアンダーグラウンドで自由な音楽がそこにあった。

ボーカルのPhewは、後に坂本龍一プロデュースでソロデビュー。
幾度の活動停止を経ながらも音楽活動を継続している。

若い頃にはあまり言われなかったような気もするが、最近では「日本のパティ・スミス」というような呼び方をする向きもある。
ただ、私本人はこういう「日本の○○○」という呼称が好きではないので、そういう呼び方はしないが。