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マリア023（AUTO-MODのジュネが在籍）のベーシストだったノンが結成した女性一人、男性二人によるユニット。1982年テレグラフからの6曲入りデビュー25cm「Non baNd」を発表。ベースとバイオリンとドラムという、ギター不在の編成とともに展開するNONの奔放な歌声は秀逸だった。
自主制作、メジャーフィールドにかかわらず、当時の音楽シーンでの名盤だ。
このアルバムは1990年に徳間からライブ音源をくわえたCD盤として再発されている。

当時、つまり80年代のインディーズバンドの中でも特に女性中心のバントには、信じられないほど「素直で透き通った」バンドが多かった。
もっと簡単に言うと、「歌が美しい」のである。
NON BANDもそうだし、コクシネルもそうだった。Aunt Sallyもその範疇だ。向井知恵とかもそうだし、あるいは「素直」という部分では少年ナイフも同じだった。今はどうして、どす黒い感情や損得がまず見えてしまう音楽が多くなってしまったのだろう。

音楽をお金に換える錬金術はそれでそれで構わないが、そればかりでも困るのだ。
素直に感情に忠実な歌をもっと聴きたいのだ。
その結果としてそれがBig Moneyを導くのは全然構わないし、そうであってほしかった。

現在、NONは弘前在住で、ふたりの子供のお母さんでもあるようだ。
2000年にはオリジナルメンバーによる17年ぶりの東京ライブ、2002年にはソロアルバムを発表した。

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NON BAND