GISMの横山SAKEVIとじゃがたらのアケミが共演した1982年のライブより




デビューしたのは70年代の終わりだろうか。東京を中心に活動していたが、初期の頃は音楽を中心にしたバンドではなく、リーダーのアケミのパフォーマンスが売りだった。それこそ、後のハナタラシの如く、流血し、生きたニワトリなどを食べたりしていたという。
デビュー時は相当の問題児だったようである。テレビの生収録中に襲撃してきたギズムの横山サケビとテレビカメラの前で乱闘になったこともあるらしい。

その後、音楽を中心とした活動に転換し、アンダーグラウンドフィールドを中心に大いなる人気と知名度を誇るようになる。テレビや雑誌などでも取り上げられるようになり、あとはメジャーデビューを待つだけという状況になっていたが、しかし、アケミは80年代半ばに精神的に衰弱し、音楽活動を停止していた時期もある。その間もメンバーたちがバンドとして残り続け、じゃがたらを維持させていた。

1989年についにメジャーデビュー。しかし、これからという矢先、1990年に事実上のじゃがたらの化身でもある江戸アケミが浴槽で事故死。溺死であった。享年37歳。アケミの死で、じゃがたらの前進は止まったが、多くのファンの存在により、幻影は消えてはいない。


▼結成間もない1980年頃、吉祥寺のライブハウス「マイナー」で流血するアケミ。


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